ブリスベン鍼灸漢方クリニック QIRAKU

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女性不妊

中医学からみた女性の不妊(未妊)

西洋医学では、子宮や卵巣などの個々の臓器に原因を求めて治療しますが、中医学では、人体は「気」「血」「水」のバランスを基本に成り立つと考え、問診、脈診、舌診、腹診などを行って、体質や根本原因をさぐり、それらのバランスを整えることで、個々の臓器の働きを正常に近づける手助けをします。

中医学からみると、女性の不妊の原因はいくつかのタイプに分かれます。血虚(血の不足)・気虚(臓腑の機能低下、免疫力低下)・気滞(気の滞り)・お血(血の滞り) などで、大抵の場合はこれらいくつかを同時に持っています。

とくに、ほぼ全ての女性が多かれ少なかれ持っているのは「お血(おけつ)」です。お血があると、子宮内膜症、生理痛、無排卵など、さまざまな疾患を引き起こします。お血の原因は、ストレスから起こる「気滞」が慢性化して起こるもの、生理で起こるもの、冷えから起こるものなどさまざまです。また、血が滞ることで、「血虚」も引き起こしてしまいます。

中医学では、原因をさぐり、鍼と漢方で滞りを流してあげ、足りないものを補うことで、体の改善を手助けします。生理の状態に問題がある場合、サイクルに合わせて漢方の処方を変え、サイクルのバランスを整え ていく方法もあります。

鍼や漢方は体の改善を手助けしますが、普段の生活がストレスだらけだったり、偏食ばかりだったり、まったく運動しなかったりしていると、せっかくの治療も効果が薄れてしまいます。自分の生活習慣や食事を見直してみたり、軽い運動をしてみたりするのもいいでしょう。

しかし、一生懸命あれこれやり過ぎても、それがストレスになってしまうかもしれません。一度深呼吸して、自分の体が何を喜ぶか、感じとってみてください。

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IVFサポート

IVF周期の鍼灸の有効性に関するさまざまなリサーチが、近年世界中で行われています。
2016年に発表された、30件の臨床試験(6344名を対象)を基にしたシステマティックレビューによると、 IVF治療中に鍼をすると、臨床的妊娠率が改善すると結論付けています。 卵巣過刺激時に鍼を行うのが最も効果的だとしています。(Qian 2016 - SR of 30 RCTs & MA)

また別の研究では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があり、IVFまたは卵細胞質内精子注入(ICSI)を受ける女性が鍼を受けると、 妊娠率が上がり、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが下がるとしています。(Jo 2017 - SR of 4 RCTs & MA)

IVFの臨床的妊娠率は、胚移植(ET)時のみの鍼治療では有意に改善せず、卵胞期、ET前後、 および着床期の鍼治療が効果的であるとのことです 。(Shen 2015;79(1):1-12 Gynecol Obstet Invest)

リサーチでは、IVF時の鍼により、以下のことが起こるとまとめられています。
1.ストレスを軽減させてリラックスさせる
2.子宮の収縮を抑える
3.IVF時の投薬からくる副作用を軽減する
4.免疫力を高める
5.流産の率を下げる

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IUIサポート

近年の論文では、子宮腔内授精(IUI)に鍼と漢方を併用すると、妊娠率と出生率が上昇するという報告があります。

ドクターShahar Levi-Ariが行った比較研究(2011年)で、 今までにIUIを平均9.1回受けたことのある女性29名(平均39.43±4.1歳)を治療群とし、IUIの治療と共に鍼治療と漢方処方を週1回、平均5周期行いました。 今までにIUIを平均6.01回受けたことのある女性94名(平均37.12±3.05歳)は、対照群としてIUIの治療のみを受けました。
結果、TCM治療群の妊娠率は65.5%、出生率は41.3%、対照群の妊娠率は39.4%、出生率は26.6%でした。
IUI時の鍼灸に関する論文はまだ少なく、今後さらに質の高い研究が求められています。

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