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IVFに対する鍼灸の役割

fertilization

IVF周期の鍼灸の有効性に関するさまざまなリサーチが、近年世界中で行われています。 2016年に発表された、30件の臨床試験(6344名を対象)を基にしたシステマティックレビューによると、 IVF治療中に鍼をすると、臨床的妊娠率が改善すると結論付けています。 卵巣過刺激時に鍼を行うのが最も効果的だとしています。(Qian 2016 - SR of 30 RCTs & MA)

また別の研究では、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があり、IVFまたは卵細胞質内精子注入(ICSI)を受ける女性が鍼を受けると、 妊娠率が上がり、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)のリスクが下がるとしています。(Jo 2017 - SR of 4 RCTs & MA)

IVFの臨床的妊娠率は、胚移植(ET)時のみの鍼治療では有意に改善せず、卵胞期、ET前後、 および着床期の鍼治療が効果的であるとのことです 。(Shen 2015;79(1):1-12 Gynecol Obstet Invest)

リサーチでは、IVF時の鍼により、以下のことが起こるとまとめられています。
1.ストレスを軽減させてリラックスさせる
2.子宮の収縮を抑える
3.IVF時の投薬からくる副作用を軽減する
4.免疫力を高める
5.流産の率を下げる